What does it take to turn you on?

アンダーソン/バトラー。1990年代初頭のほんの一瞬、レノン/マッカートニー、ジャガー/リチャーズに限りなく近づいた黄金コンビ。

来日チケを取って以来ずっとSuedeを聴いている。悪趣味と退廃とナルシシズムを混ぜてとろ火で煮込んだようなブレット・アンダーソンの歌詞とボーカルに絡みつく、粘っこく官能的なバーナード・バトラーのギター。2ndアルバムの録音後、ブレットとの不和によりバーニーが脱退すると、当時17歳という若さでリチャード・オークスが加入(ちなみにその頃レコード屋のイベントで4人にサインを貰っているのが俺の自慢だ)リチャードが曲を書いて演奏している3rdアルバムでもバンドの毒々しい煌めきには磨きがかかるのだから、彼もまた相当な才能の持ち主だったんだよな。

まさに発情した獣の啼き声みたいな歌唱とギターが盛りあっているように聴こえる名曲Animal Nitrateを、バーニーが振り返って解説する動画を見た。

https://youtu.be/hexMs1VuwMY

イントロのリフはSmells Like Teen Spiritにインスパイアされて生まれたとか、ギターに歌わせたかったとか、ここの奏法はドラム的だとか、バーニー、君は天才か!(知ってたけど)って証言がポロポロ出てくる。月日ってのはいい仕事をするね。

白状すると、今でも男のよがり声を聞くとこの曲が脳内で鳴る。

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