津原泰水「夢分けの船」を読了。「読み終わりたくない」と思えた読書は何時ぶりだろう?最終頁の一文に鳥肌が立った。「問題は此若者達は共に、道理の裂け目が発する赫(かがや)きの目撃者であり、その記憶の薄れに抗する術もなく老いていく自分に、どうにも…
昨年の秋に購入して読みどきを見計らっていた津原泰水『夢分けの船』を今回の旅の相棒にしたのは果たして大正解だった。著者らしく瀬戸内の方言にこだわって書かれた青春小説を、まさにそのあたりを列車、バス、船で移動しながら少しずつ読み進めてきた。こ…
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